認知症を予防する食事

食事を認知症予防の第一にすべき理由

このサイトでは、認知症予防の主な取り組みとして食生活を中心に取り上げます。

 

なぜ食事が認知症を防ぐ上で大切なのでしょうか?

 

認知症と診断される人は年々増加しています。12年前の統計からすると13.7倍にも増加しているのです。このままいくと約10年後には、65歳以上の5人に1人が認知症になると予測されています。
増加のグラフ

 

このような急激な増加の背景には何があるのでしょうか?

 

興味深いことに、生活習慣病であるガンや糖尿病は、認知症と同じような増加をたどっているのです。

 

つまり、生活習慣と認知症とは大きく関係すると考えられるのです。

 

実際に糖尿病の人は、認知症の1つの型であるアルツハイマー型のリスクが2倍になるという研究報告があります。

 

とりわけ食事と認知症の関連については、九州大学大学院医学研究院環境医学分野の清原教授が福岡県久山町の住民を対象に行った調査が有名です。

 

この調査を通して、食事と認知症発症との関連性がはっきりと判明しました。特定の食事パターンで生活してきた住民には、認知症の発症率が低いということが分かったのです。

 

年齢に応じた認知症予防食

認知症には、大きく分けると3つのタイプがあります。それが(1)脳血管性認知症 (2)アルツハイマー型認知症 (3)レビー小体型認知症です。

 

このうち約6割を占めるアルツハイマー型認知症については、予防可能であることが明らかになってきました。前述のとおり、アルツハイマー型認知症の発症には、食事を含む生活習慣が大きく関わっているためです。

 

特にアルツハイマー型認知症の直接の原因としては、アミロイドβ(ベータ)という老廃物が、脳に蓄積されることが関係していると考えられていますが、その蓄積は生活習慣によって遅らせることができます。

 

また食事については、40〜50代と60代以上では異なる注意点があることも分かってきました。それぞれの年代の注意点について以下にまとめます。

40〜50代

アミロイドβは発症する20年以上前から少しずつ脳に蓄積していきますから、40〜50代での生活習慣が大切になってきます。早い人は50代で若年性アルツハイマーを発症することがありますが、これもアミロイドβの蓄積が関係すると考えられています。

 

アミロイドβの蓄積を防ぐには、運動も大きな役割を果たしますが、食事で大切になってくるのはメタボ対策です。

 

中年期の肥満や高血圧が老後の認知症リスクを高めるのです。例えば、前述のとおり糖尿病については認知症リスクを2倍に高めますし、高血圧では2.3倍にリスクが高まります。

 

ですから、中年期には食事のカロリーを減らして脂っこいものを控えることや減塩を意識することが必要になってきます。

60代以上

60代以上の高齢になると、逆に栄養不足が認知症リスクを上げます。老年期に栄養状態の低い人は高い人に比べて、2倍も認知機能の低下が起きやすいという研究報告があります。

 

脳細胞は大部分が脂質やタンパク質で構成されますから、低栄養は脳の機能自体に影響を与えることになります。

 

ですから、高齢者は肉も含めたバランスのとれた食事が必要で、また血糖値も下げすぎないようにしないと知的な関心が薄れて認知症に近づくことになります。この点では、中年期のカロリーを制限する食生活とは違う対策が必要になってきます。

認知症予防に役立つ栄養

 

今最も注目されているのはプラズマローゲン

大きめのホタテ

 

認知症予防の成分として知られているものの中で、現在一番注目されておりテレビ番組でも盛んに取り上げられているのが「プラズマローゲン」です。

 

プラズマローゲンはもともと体内に存在しているリン脂質の一種です。

 

認知症は脳に蓄積する老廃物アミロイドβなどが原因となっていると言われますが、プラズマローゲンはそうした老廃物を排出する働きがあります。
さらに脳に新しい回路をつくり出す働きもあると言われています。

 

実際に認知の低下している人には、体内のプラズマローゲン量の明らかな現象がみられているようです。

 

プラズマローゲンはホタテ貝や鶏むね肉などに含まれていますが、壊れやすい成分であるため十分の量を補給するのはなかなか難しいようです。

 

そのような場合は、プラズマローゲンを高純度で抽出したサプリメントがありますから、それらを普段の食事と併せて服用すると、予防に役立つことでしょう。

 

アミロイドβの蓄積を防ぐ生姜・ウコン

ザルの上の生姜
生姜やウコン(ターメリック)は認知症の原因物質アミロイドベータが沈着するのを防ぐという実験データがあります。

 

食欲を増進させる効果もありますから、低栄養になりがちな高齢者の方はこうしたスパイスを積極的に利用すると良いようです。